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引越しでの駐⾞場の選び⽅は?⾞庫証明の住所変更⼿続きについても解説
「引越し先の駐⾞場はどのように選ぶ?」
「引越し先の駐車場契約で必要になる手続きとは?」
といった疑問をお持ちではありませんか?
駐車場は普段から頻繁に利用するため、選び方を間違うと苦労してしまうことがあります。自宅から意外と距離があったり、車の出入りが難しかったりすると、余計なストレスを抱えてしまうでしょう。
この記事では、引越し先で駐車場を選ぶときのポイントや注意点をまとめました。具体的な探し方や、契約時の手続き、必要書類などもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
引越し⼿続き前に確認!駐⾞場の選び⽅
ここでは、駐車場の選び方について解説します。駐車場として認められる条件など、重要なポイントもお伝えします。駐車場をスムーズに探すためにも、確認しておきましょう。
⾞が⼗分に収まる⾯積がある
駐車場は車が収まらないと意味がありません。自分の車のサイズを確認し、十分に収まる面積の駐車場を選びましょう。
特に機械式駐車場を契約する際は、お車のサイズを確認した上で駐車場を決めましょう。
駐車場に必要な寸法(幅・奥行)については、以下の記事で詳しくお伝えしています。
https://www.monthly-p.com/wp/archives/7290
駐⾞場と道路の出⼊りが⽀障なくできる
駐車場から道路までの出入りが支障なくできるかどうかも重要なポイントです。道路までの移動ルートが確保できず、道路に出られないような場所は、駐車場として認められません。
車庫証明を取得するためにも必須の条件なので、必ずチェックするようにしましょう。
引越しに伴う駐⾞場変更!必要な⼿続きは?
引越しで駐車場を変更するときは、以下2つの手続きが必要です。
- ⾞庫証明の住所変更
- ⾞検証の住所変更
駐車場のある地域を管轄する警察署への届け出が必要となるため、早めの準備を進めておきましょう。引越し後から15日以内に手続きを行う必要があります。
⾞庫証明の住所変更に必要な書類は?
車庫証明の住所変更では、以下のような書類などが必要となります。
- 自動車保管場所証明申請書(自動車保管場所届出書)
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書)
- 保管場所使用承諾証明書(駐車場の賃貸契約書のコピーでも可)
- 自動車の「使用の本拠の位置」が確認できるもの
- 収入証紙・印鑑
ここでは、各書類について詳しくお伝えします。必要となる書類は、軽自動車か普通車かで若干異なります。また、駐車場が自分のものか、それとも他者から借りているものなのかによっても異なるので、自動車の種類や利用する駐車場と照らし合わせて確認してみてください。
自動車保管場所証明申請書(自動車保管場所届出書)
「自動車保管場所証明申請書」は、自動車の保管場所を証明するための書類です。自動車のメーカーや年式、保管場所の住所などが記載されています。
「自動車保管場所証明申請書」が必要なのは普通車であり、軽自動車の場合は「自動車保管場所届出書」が必要となります。各地域管轄の警察にある担当窓口にて発行可能です。
各都道府県警のWebサイトからダウンロードすることも可能なので、忙しくて警察に行く暇がないという方などは試してみてください。
保管場所標章交付申請書
「保管場所標章交付申請書」は、車庫証明書が交付されたことを証明する書類です。
標章番号や保管場所の市区町村名などが記載されており、取得するには車庫証明の申請が必要となります。ステッカーになっており、車の後面ガラスに貼り付けるのが一般的です。
管轄の警察署や、各都道府県警のWebサイトから入手可能です。
保管場所の所在図・配置図
「保管場所の所在図・配置図」は、保管場所の所在や配置を図で表した書類です。
所在図には付近の建物や道路を記載し、本拠と保管場所の距離が2km以内であることを示します。配置図には保管場所や、その周辺の建物や道路などを記載し、周辺環境がわかるように示します。
こちらも管轄の警察署や、各都道府県警のWebサイトから入手可能です。
保管場所使用権原疎明書面(自認書)
「保管場所使用権原疎明書面」は、自分の土地を駐車場として利用する際に必要な書類です。
自認書とも呼ばれ、同じく管轄の警察署や、各都道府県警のWebサイトから入手可能です。
保管場所使用承諾証明書(もしくは駐車場の賃貸契約書のコピー)
「保管場所使用承諾証明書」は、他人が所有する駐車場を利用するための書類です。こちらも管轄の警察署や、各都道府県警のWebサイトから入手可能です。
賃貸にある駐車場を利用する場合は、賃貸契約書のコピーでも基本的に問題ありません。ただし、事前に担当窓口を確認しておくとスムーズです。
自動車の「使用の本拠の位置」が確認できるもの
とくに決まった書類はないですが、引越し先の住所を確認できる書類も必要となります。例えば、以下の書類などです。
- 住民票
- 運転免許証
- 保険証
- 公共料金の領収書(水道・ガス・電気など)
- 消印ありの郵便物
引越し先の住所が記載されている必要があるため注意しましょう。住所変更をしていない住民票などは使用できません。
収入証紙(手数料)・印鑑
収入証紙は、手数料のことです。自動車保管場所証明申請におよそ2,000円、保管場所標章の交付におよそ500円かかるので、事前に準備しておきましょう。手数料は各都道府県で異なるため、不安な方は事前に確認しておくと良いです。
印鑑は認印でも問題ありません。シャチハタは使用できないので注意しましょう。
⾞庫証明の引越し⼿続きの⽅法
車庫証明の引越し手続きは、次のような手順で行います。
- ⾞庫証明の引越し⼿続きに必要な書類などを揃える
- ⾞庫証明の引越し⼿続きに必要な書類に記⼊する
- 駐⾞場の住所を管轄する警察署窓⼝で申請する
- 後⽇交付される保管場所標章を受け取りに⾏く
各手順の詳細をお伝えしますので、参考にしてみてください。
1.⾞庫証明の引越し⼿続きに必要な書類などを揃える
まずは車庫証明の引越し手続きに必要な書類を揃えましょう。必要となる書類は、先ほど紹介した通りです。
各書類は管轄の警察署やWeb上、不動産会社などから入手できるので、早め早めに準備を進めておくと良いです。
2.⾞庫証明の引越し⼿続きに必要な書類に記⼊する
書類のなかには、自分で記入が必要なものもあります。必要な書類をそれぞれ確認し、未記入の書類を完成させましょう。
各書類の記入方法については、警視庁の公式サイトなどで確認可能です。どうしてもわからない場合は、警察の担当窓口で教えてもらうこともできます。
「保管場所使用承諾証明書」は土地所有者の署名が必要だったり、大家や不動産会社による証明書が必要だったりするため、事前に各所連絡しておくことも大切です。
3.駐⾞場の住所を管轄する警察署窓⼝で申請する
必要書類など準備が整ったら、駐車場の住所を管轄する警察署窓口で申請します。
2024年8月現在はオンライン申請にも対応しており、必要書類を郵送する形で手続きすることも可能です。
参考:自動車保有関係手続のワンストップサービス(電子申請・標章の郵送手続き)
収入証紙については、書類提出時に窓口で料金を支払うこともできます。ただし、時間帯によっては証紙を販売する窓口が閉まっている時があるので気をつけましょう。
4.後⽇交付される保管場所標章を受け取りに⾏く
問題なく手続きが完了したら、後日交付される「保管場所標章」などを警察署で受け取ります。
「保管場所標章」の交付までは3日〜1週間程度かかることが多いので、スケジュールに余裕を持って進めておきましょう。また、発行手数料が500〜600円ほどかかるため、現金の持参も必要です。
また、管轄の警察署によっては郵送での交付に応じている場合もあります。気になる方は申請時などに聞いてみると良いでしょう。
⾞検証の住所変更に必要な書類は?
続いて、車検証の住所変更に必要な書類を紹介します。普通自動車か軽自動車かで異なるので、確認しておきましょう。
普通自動車 | 軽自動車 |
|
|
本人以外が申請する場合は委任状も必要になるので注意しましょう。各書類について、詳細をお伝えします。
車検証(自動車検査証)
車検証はすでに持っているものを用意しましょう。「自動車検査証」と記載がある書類です。
車庫証明(発行から1ヶ月以内)
車庫証明は、発行から1ヶ月以内のものを用意します。申請は各地域を管轄する警察署で行います。警察署にて交付されたものを使用しましょう。
住民票(発行から3ヶ月以内)
住民票は発行から3ヶ月以内のものを用意します。コピーでも問題ありません。手元にない場合は、市区町村ごとの役所や、コンビニで発行しておきましょう。
手数料納付書
手数料納付書は、住所変更などの手続きをする際に手数料を納めるための書類です。手数料に相当する印紙を貼り付けて提出します。
手数料納付書は運輸支局の窓口で配布しています。
自動車税(環境性能割・種別割)申告書
「自動車税(環境性能割・種別割)申告書」は、普通自動車の方のみ必要となる書類です。手続き当日でも受け取り可能で、運輸支局に隣接する税事務所の窓口で配布しています。
軽自動車税(種別割)申告書
「軽自動車税(種別割)申告書」は、軽自動車の方のみ必要となる書類です。こちらも同様に、運輸支局に隣接する税事務所にて、当日でも受け取り可能です。
自動車検査証記入申請書(軽第1号様式)
「自動車検査証記入申請書(軽第1号様式)」も軽自動車の方のみが必要となる書類です。こちらも同じく、運輸支局の窓口にて配布しています。
⾞検証の引越し⼿続きの⽅法
車検証の引越し手続きは、次のような手順で行います。
- ⾞検証の引越し⼿続きに必要な書類などを揃える
- ⾞検証の引越し⼿続きに必要な書類に記⼊する
- 登録⼿数料⽀払いのための印紙を購⼊する
- 駐⾞場の住所を管轄する運輸⽀局で申請する
- 必要な場合、ナンバープレートの取替
各手順の詳細をお伝えしますので、参考にしてみてください。
1.⾞検証の引越し⼿続きに必要な書類などを揃える
まずは車検証の引越し手続きに必要な書類などを揃えましょう。必要な書類は先述した通りです。
すでにお持ちの車検証などに加え、運輸支局で手数料納付書や申告書などを受け取っておきます。
2.⾞検証の引越し⼿続きに必要な書類に記⼊する
各書類の記入や印紙の貼り付けなども忘れないようにしましょう。記入が必要な書類は、申告書や申請書、手数料納付書などです。
本人以外が手続きする場合は、事前に委任状の記入も必要となります。委任状は運輸支局の窓口や公式サイトにて入手できます。
3.登録⼿数料⽀払いのための印紙を購⼊する
先述した通り、手数料納付書には印紙の貼り付けが必要です。収入印紙の購入窓口は運輸支局で併設されているため、手数料納付書を提出する前に購入しておきましょう。
印紙代は500円となります。継続審査申請書にも20〜100円ほどかかるので、現金を持っていきましょう。
4.駐⾞場の住所を管轄する運輸⽀局で申請する
すべての書類が揃ったら、運輸支局で申請を行います。駐車場の住所を管轄する運輸支局で申請する必要があるため、間違わないように気をつけましょう。
運輸支局の開局は基本的に平日のみです。土日祝日で手続きすることはできないので注意が必要です。
5.必要な場合、ナンバープレートの取替
最後に必要な方はナンバープレートを取り替えます。県をまたぐ引越しをする方はナンバープレートの表記も変わるため、変更が必要となります。同一の管轄運輸支局で引越しする場合は不要です。
⾞庫証明・⾞検証の引越し⼿続きをするときの注意点
ここでは、車庫証明や車検証の引越し手続きをするときの注意点をお伝えします。法律にも関わる部分なので、しっかりとチェックしておきましょう。
住所変更には期限がある
引越し(住民票の移動)をした時点で、車庫証明も車検証も15日以内に住所変更を行わなければいけません。
そのまま放置すると罰金が発生したり、税金や保険の通知が届かなかったりするため、必ず期限内に手続きするようにしましょう。期限が短いため、事前に必要な書類を用意しておくのがベストです。
引越し⼿続きをしないと法律違反になる可能性がある
車庫証明や車検証の手続きは、車を所有している限り絶対に必要な作業です。
車庫を変更して届け出なかった場合は、「自動車の保管場所の確保等に関する法律第17条3項1号」に則り、10万円以下の罰金が科せられます。
車検証の住所を変更しなかった場合は、道路運送車両法上の罰則があり、3万円以下の罰金が科せられます。
引越し先の駐⾞場はどうやって探す?
引越し先の駐車場を探す方法は、おもに3つです。
- 不動産屋に相談する
- 引越し先の周辺を自分で歩いて探してみる
- 駐⾞場の検索サービスを利⽤する
それぞれの探し方について、詳しく解説します。
不動産屋に相談する
不動産屋や大家であれば、物件近くの環境に詳しいことも多いです。そのため、周辺に利用できる駐車場がないか相談することで、自分ではなかなか見つけられない駐車場を教えてもらえることがあります。
ただし不動産屋や大家が把握している駐車場の空きにも限りがあり、必ず見つかるわけではありません。場合によっては自分で探したほうが良い場合もあるでしょう。相談にのってもらいつつ、自分でも探してみるのがおすすめです。
引越し先の周辺を自分で歩いて探してみる
自分で探すときは、周辺を歩いてみるのが手っ取り早いです。どのような場所に月極駐車場があるのかを把握しやすく、駐車場の雰囲気も自分の目で見て確かめられます。
思いがけずに良い駐車場に巡り会えることもあり、物件からの距離感も掴みやすいです。ただし、遠方からわざわざ探しにくるのは労力がかかり、時間的にも体力的にも負担になるといったデメリットがあります。
駐⾞場の検索サービスを利⽤する
引越し先を見て回る時間がないという方におすすめなのが、駐車場の検索サービスを利用することです。引越し先のエリアで絞って検索できるため、土地勘がない方や遠方にお住まいの方でも簡単に探せるでしょう。
検索サービスは情報量が多く、金額や条件なども把握できるメリットもあります。写真や動画で駐車場の雰囲気もわかるので、ぜひ活用してみてください。
月極駐車場をお探しなら、「⽉極駐⾞場どっとこむ」がおすすめ
月極駐車場をお探しであれば、月極駐車場の検索サービス「月極駐車場どっとこむ」がおすすめです。
希望するエリアに絞って検索できるのはもちろん、敷金礼金の有無や駐車場の特徴など、細かい条件で検索できます。各エリアの平均賃料も確認できるため、相場が一目でわかりやすいのもメリットです。
気になる物件があればお気に入り登録で保存したり、すぐに問い合わせすることも可能です。スムーズに駐車場を探せるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
この記事では、引越し先での駐車場の選び方や、車庫証明・車検証の住所変更手続きについてお伝えしました。
繰り返しですが、要点は以下の通りです。
- 駐車場に車が十分に収まる面積があるか確認する
- 駐車場から道路まで問題なく出入りできるか確認する
- 車庫証明・車検証の住所変更は住民票の移動から15日以内
駐車場探しのポイントも紹介しましたので、ぜひ参考にしながら、ご自身にあった駐車場を見つけてみてください。
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